分散出展で集客力アップに成功【人が集まるブース特集】

イーブロードコミュニケーション(大阪市)
@賃貸住宅フェア in 大阪

▲コンパニオンによる呼び込みも行った

 アパート・マンションへのインターネット回線工事を手掛けるイーブロードコミュニケーション(大阪市)が10月13~14日にインテックス大阪で開催された「賃貸住宅フェア in 大阪」に出展した。類似商品を扱う会社が多数出展する中で、ブースを2カ所に分散して出展することで、競合以上の来場者を引き込んだ。

 『不動産会社向け商品』や『リフォームサービス』など、商品の種類によってブース場所が分けられる中、イーブロードコミュニケーションはアパートオーナー向けエリアと住宅設備エリアの2カ所に出展した。2日間で来場した顧客は約100人にのぼるという。

 同社は「分散出展は数年前から行っている。商品エリアが多少違っていても、来場者の属性が顧客ターゲットと合致しているので、問題ない。いかに来場者の目に留まるかが勝負だ」と語る。分散出展にこだわる理由は、競合他社との差別化の難しさにある。

 同社が提供する集合住宅向け光インターネット回線は、NTTグループなど競合会社が多数存在し、施工までの期間やアフターフォローが差別化のポイントとなっている。同社はもともと施工業を行っていたことから工事までの期間が短く、価格も安いことが強みとなっているが、その違いを顧客に理解させるには、時間がかかる。実際に来場して商品の説明を受けたというアパートオーナーの西岡裕洋さんは「複数の会社からパンフレットをもらったが、回線の内容についてはほとんど違いが分からなかった。あとで価格を比べて、選ぼうと思っている」と話す。


▲競合会社は商談席を設けたシンプルなブースが目立った

 同じくインターネット回線工事を手掛けるブロードエンタープライズ(大阪市)は、アパートオーナー向けエリアで出展。2日間で来場した顧客は数十人だった。来場者数に差は出たものの、同社は「その場で成約する商品ではないので、しっかりと追客し、成約につなげることが大切。このイベントがきっかけで年15件ほど成約している」と手応えを語った。

展示会名:賃貸住宅フェア 2016 in 大阪
会期:2016年10月13日(木)~14日(金)
会場:インテックス大阪
主催:全国賃貸住宅新聞社


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材。 

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