自社で集客できない来場者との出会い求め 継続出展する企業が増加 @BOXIL EXPO【主催者に聞く】
- 2021/7/26
- BOXIL EXPO, EventHub(イベントハブ), IT・情報処理, オンライン展示会
2020年6月~2021年6月にオンラインイベント運営システム『EventHub(イベントハブ)』を使用したビジネスイベント「BOXIL EXPO」を6回主催したスマートキャンプ(東京都港区)。次回は9月の開催を予定する。執行役員 EVENTカンパニー カンパニー長/BOXIL EXPO事業本部 本部長/事業戦略室 室長 高橋洸平さんに話を聞いた。
会期:2021年9月15日(水)~17日(金)
オンライン開催:https://expo.boxil.jp/event/office-2021-summer
主催:スマートキャンプ(東京都港区)
定員:3000人
他領域、地方拡大をオンラインで目指す
ー『EventHub(イベントハブ)』を利用しオンライン展示会を開催しようと思ったきっかけは?
2019年のリアルイベントで検討を始めた。動画視聴、出展者情報、お知らせなどが1つの画面で完結すること、ITの知識がそれほど高くなくても操作しやすいことが決め手だ。設定が少なく、イベントページが短時間で作成できることや、基本的な機能が備わっている点がよかった。2020年以降は、オンラインイベントのプラットフォームとして使用している。
ー開催までの準備はどのように行ったか?
イベントの集客、運営、出展者の支援を自社で行った。来場者に送るメールのテンプレート、マーケティングの知見など、見込み顧客の獲得に向けた支援を提供する。会期1カ月後まで並走して支援する。
動画の配信は『Vimeo(ヴィメオ)』を主軸にして、YouTubeをバックアップに用意した。配信技術の一部は、外部に委託した。EventHubのエンジニアとカスタマーサービスから、設計状況の確認や開催運営について支援を受けた。
ー出展者の反応は?
出展者には、セミナーの事前予約、当日の視聴、資料をダウンロードした人の情報を提供した。行動履歴が分かるので、営業に活用しやすいという反応があった。イベント出展の継続率が高く、満足度は平均70%だ。
来場者に対する声かけ機能は、受け取った側が返信するかを判断できる。参加者の同意を得ない勧誘、アプローチできない仕組みが、参加者だけでなく出展者にも好評だった。
イベントの集客は、集客数よりも、サービスを検討、導入するターゲット層を意識した。新聞、DM、運用型広告など、デジタルとリアルの両軸で展開した。課題が顕在化されている来場者の情報を求める人が多く、見込み顧客の数と質に注目が集まった。特に、自社で開催するイベントで集客できない来場者との出会いを求めていた。
ーシステムに対して、今後求めるものは何か?
アンケートや質問を投稿する機能がなかったので、実装を依頼した。リンクを埋め込む場所を用意してもらい、質問を投稿するツール『Slido(スライド)』を組み込んだ。
※現在はEventHub上でも同様の機能を『Live掲示板』として提供している
ー次回以降の開催について、どう考えているか?
オンラインは地域を問わないので、行動履歴を含めたデータを、リアルよりも詳細に取得できることがメリットだ。他の領域にも展開して、オンライン展示会の有効性や、マーケットを広げる意義を広める計画だ。首都圏以外の地域で、DXやSaaSとの接点を創出したい。
イベントでは、コンテンツからイベントへの動線を改善する。5~6時間と長いので、休憩時間で離脱されないように、セミナーの間にCMを流して変化をつける。出展者の商材を紹介するために、ログをまとめた動画を統合して流すなど、マッチングする機会を増やすことを目指している。