宿泊事業者救済のため独自の割引キャンペーン実施【全国DMO巡り Vol.51】(一社)鳥羽市観光協会

新型コロナにより国内観光客獲得へシフト

 新型コロナウイルスの影響により、全国の観光地から悲鳴が上がっている。三重県鳥羽市のDMO(一社)鳥羽市観光協会も、新型コロナの影響による対応に苦心している。

 鳥羽市は三重県の最東端に位置する地域で、市内全域が国立公園に指定されている自然豊かな場所だ。水族館やイルカ島など海にまつわる観光スポットも多い他、漁業と観光を連携させて独自商品の開発にも注力している。これまで外国人観光客が訪れることも多かったが、コロナの影響で数が激減。チーフマネージャーの大村 佳之さんは「コロナ以前はシニア層や外国人観光客の多い豪華客船の誘致による集客も検討していたが、白紙になった」と語る。

▲海女さんによるアワビ漁も有名だ

 収入面でも打撃は大きい。近年は市からの補助金も年々減少しているほか、新型コロナの影響により会費収入も減額になっているという。現在は自主財源を確保するため市からふるさと納税業務を受託しているが、さらなる財源確保のために商品開発などにも力を入れている。

 特に大きな打撃を受けているのが、宿泊施設だ。緊急事態宣言を受けて収入は激減。早期から政府により「Go To キャンペーン」が打ち出されていたが、実施を待つ余裕もなかった。「そこで始めたのが、『Go To 待てない!キャンペーン』だった。最大5000円の宿泊割引クーポンを発行するという企画で、即日で完売した。また、市民限定の宿泊限定キャンペーンも行った」と大村さん。キャンペーンの成果もあり、7月には三重県内からの来訪者が前年比の3~4倍に伸びた。「市民や県民に地元の魅力を再発見してもらういい機会になったと思う」と大村さんは語る。

 今後の目標は国内リピーターの獲得だ。2016年には手荷物配送センターを設置して市内の手ぶら観光を推進するほか、市内の事業者全体での清掃活動などを行い満足度の向上に努めている。赤いハンカチで観光客を見送る仕掛けも行っている。「ふるさと納税の納税者へ市内で使用できる宿泊観光周遊券を配布することも検討している。さまざまな仕掛けでリピーターを増やしていきたい」と大村さんは語る。

今伝えたいこと

寺田 順三郎会長

 コロナ対策の一環として携帯型除菌スプレーを観光客に配布する取り組みを検討している。今後もコロナの影響は続くと思うので、感染拡大防止しながら観光を楽しむため、こうした新しい旅のスタイルを全国に広げていきたい。観光をする人と受け入れ側が一体となって、気持ちのいい旅行スタイルが浸透していってほしい。


法人名:(一社)鳥羽市観光協会
設立年月:1929年2月
所在地:三重県鳥羽市大明東町1-7

参加自治体・企業・団体:鳥羽市、鳥羽商工会議所、鳥羽磯部漁業協同組合、鳥羽旅館事業協同組合、鳥羽市温泉振興会、鳥羽市エコツーリズム推進協議会など
観光協会役員在籍の事業所 339 施設(鳥羽水族館、ミキモト真珠島など)
年間延べ宿泊者数:国内 168万9767人/海外 5万7817人(2018年度)
代表者:寺田 順三郎会長(代表理事)

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