ライセンス・ビジネスの展示会 @Hong Kong International Licensing Show
- 2020/3/5
- 香港
会期:2020年1月6日(月)~8日(水)
会場:Hong Kong Convention and Exhibition Centre(HKCEC)
主催者:Hong Kong Trade Development Council(HKTDC・香港貿易発展局)
出展者数:330社
出展者層:ライセンス・ブランド所有者、マーケティング、コンサルタント、デザイン、デジタルエンターテインメント
来場者層:製造業、小売・卸売業、マーケティング・広報担当者
来場者数:10万8000人
同時開催:香港玩具&ゲーム・フェア、香港国際文具フェア、香港ベビー用品フェア
香港で「香港国際ライセンシングショー」「香港玩具&ゲーム・フェア」「香港国際文具フェア」「香港ベビー用品フェア」が同時開催され、4展合わせて10万8000人の来場者が訪れた。デモ活動が過激化する中での開催で、前年と比べて出展者数・来場者数共に減少し、日本からの「香港国際ライセンシングショー」への出展は2社にとどまった。
ドラえもんやくまモンなど、日本の人気キャラクターのライセンスを管理するAnimation International(香港)のブースには、香港のアパレルやデパート購買部の関係者が来場した。同社と提携関係にあるデパートは、キャラクターを使った商品開発をサプライヤーにあっせんする。展示会にはアジア各地にある支店のスタッフが集まり、顧客と交流する場になっている。
ガンダムやポパイなどのライセンスを中国、フィリピン、シンガポールで管理しているMedialink Animation International(香港)には、香港のイベント会社などが訪れ、ギフト商品作りや着ぐるみのレンタルなどの相談があったという。「来場したのは全て香港の企業。前年に比べて規模が小さくなり、日本からの出展者が少なかったのが印象的だ」(Alex Ngさん)
タイのデザイン会社Thai Together Company(タイ)は、タイ政府主催のパビリオンで初出展した。オリジナルのデザインをPRして、シンガポールのレストラン会社と商談になった。デモの影響でアポがキャンセルになった会社もあるが、出展は効果的だったという。
大手自動車メーカーのライセンス玩具を製造するUni-FortuneToys Industrial(香港)には、中東、インド、日本などのバイヤーが訪れた。香港ではなく、海外や中国本土で販売をしている。「デモの影響で海外の顧客が減ったが、商談自体は順調で昨年と同じくらいになりそうだ。今後は中東での販売を強化したい」(Daniel Tongさん)
日本企業の香港進出 19年後半から活発に
昨年6月からのデモ活動が秋以降さらに過激化したことを懸念し、「香港国際ライセンシングショー」の会場で、日本の出展企業は前回に比べ少なかった。
一方で、現在も日本の企業の香港進出は活発だ。AFURI(神奈川県厚木市)は20年1月15日に尖沙咀The Oneに香港店をオープンした。回転ずしチェーンの「寿司郎(Sushiro)」は先に佐敦に旗艦店をオープンしたのに続き2号店を20年1月22日に黄埔新天地享膳坊にオープンした。
化粧品販売のTokyo Lifestyle「東京生活館」が昨年9月に香港に進出し、尖沙咀に2店を開設、ドン・キホーテの香港店「驚安之殿堂」(DON DON DONKI)も7月と12月に尖沙咀と荃湾にオープンした。