結婚控えたカップルや家族が来場 @Hong Kong Wedding EXPO

展示会名:Hong Kong Wedding EXPO
会期:2018年11月2日(金)~4日(日)
会場:Hong Kong Convention2 and Exhibition Centre
主催:Audace International Fair
出展者数・小間数:207社・498小間

お金の使い道 宝飾品から旅行・住宅へ

▲年に3回開催され、毎回5万人前後が来場する

 結婚を控えたカップルやその家族が来場するウェディングのイベントで、年に3回開催される。出展するのはウェディングドレス、式場、ジュエリーなどの定番に加え、法律事務所やヘルスケアサービスといった企業も見られるようになった。毎回5万人程度が訪れる大型イベントだ。

 来場者の1人、Kwokさんは、来年1月に結婚する30歳の娘に同行してきた。イベント限定のキャンペーンや優待サービスがあると聞いたからだ。以前はこういったイベントはなく、娘の話を聞き、付いてきたという。

 MakさんとChanさんは、来年11月の結婚予定だ。式場の予約は済ませており、式の前に写真撮影するプレウェディングでは、沖縄を訪れた。やはり会場限定の特典に引かれ、結婚式用の買い物を目当てに来場したという。

 プレウェディングは香港だけでなく、アジア各国で一般的だ。出展者のAmy Production(香港)は撮影、衣装、メイクなどをトータルでコーディネートする。近年は海外撮影が増えており、国内1万3000香港ドル(約19万円)、海外2万3000香港ドル(約33万円)だ。

▲韓国政府と協力し、韓国内の撮影地をアピールしたEun-Gi Wedding(香港)

 韓国から進出したEun-Gi Wedding(香港)は、韓国政府と協力し、プレウェディングの撮影場所として釜山に近い統営(トンヨン)と巨済(コジェ)をアピールするために初出展した。香港から多くの観光客が韓国に訪れていることに注目したという。

 現地法人を通じて出展した日本のウェディングリング販売会社、吉本ジュエリー(香港)は、ここ2年ほどは以前に比べ売り上げが落ちていると話した。人気は20万~30万円のプラチナだが、3割ほどの減収だ。景気の悪化で結婚を控えた消費者が指輪に使っていたお金を住宅購入に回すようになったことが要因のようだ。

 ジュエリー関係の出展企業からは、市況の悪さを憂う声が多く聞かれた。元々、香港では結婚を機に金をはじめとする宝飾品を親が購入し、銀行に預けて資産の一部とするのが一般的だった。だが、宝飾品に使う金額も減少傾向にあり、旅行や住宅購入のために使う人が増えているという。


式前の健康診断 SARS流行後に広がり、政府も後押し

▲Medtimes Medicalのブースには、20~ 40代まで幅広い年齢層のカップルがやってきた

 香港では、結婚生活を始める前にカップルで健康診断を受ける習慣が広がっている。政府も補助金を用意して受診を後押しし、結婚式の半年前に男女共診断を受けるという。目的は、健康な子供を産むためのもので、2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が大流行してから、健康診断を重視する人が増えたという。

 Medtimes Medical(香港)は設立1年だが、政府の婚前検査プロモーションが追い風となり業績は好調だ。性病、結核、肝炎、遺伝性の地中海貧血、生殖機能を調べるパッケージ商品が人気だという。

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