▲出展農林水産省
ミラノで日本食品の商談会
輸出額、5年で2倍に
イタリア・ミラノで日本の食品をPRする商談会が行われた。現地のレストランやバイヤーなど数十名が参加する中、11社の日本産食品メーカーが出展した出展したのは日本食に使用されることが多い食品類。
国産原料のみを使用し、香りと辛味を落とさないようマイナス196度ですりおろす独自製法で作られた「生おろしわさび」を販売する金印物産(名古屋市)や、ほうじ茶や煎茶などさまざまな種類のお茶を販売するカネイ一言製茶(静岡県島田市)など、来場したシェフは日本食品の種類と用途について耳を傾けた。
出展した金印物産は「当社では1984年にアメリカのロサンゼルスに営業拠点を設立し、海外販売をはじめた。寿司に対する人気からわさびを知る外国人が増えている一方で、ただ『緑色で辛ければいい』という認識を持つ人も多い。日本の伝統的な香りと辛味を持つわさびをPRすることで、本物の味を伝えたい」と話す。イタリアでは日本の食品に対するニーズが急激に拡大している。2015年に開催されたミラノ万博をきっかけに日本食に対する関心度が高まり、近年は現地スーパーなどで日本食の専用コーナーなどが拡張される傾向が強まっているという。健康志向が高いことから醤油や味噌といった自然食製品の売れ行きも好調で、農林水産物・食品の輸出額は34億円と5年前と比べて倍近くに成長している。