【全国DMO巡りvol.13】(一社)アントラーズホームタウンDMO 海外からスポーツキャンプを誘致

  • 2018/12/25

▲100面以上のサッカーグラウンドを有する国内有数の合宿地。今年度はタジキスタン、スリランカ、東ティモールなどの代表チームが合宿を行い、7月には鹿島アントラーズと共催でスタジアムキャンプも実施した

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1年目で新規宿泊2000泊を創出

法人名::(一社)アントラーズホームタウンDMO
設立年:2018年1月
所在地:茨城県鹿嶋市鉢形1527-4
参加県・参加県・企業:鹿嶋市潮来市神栖市行方市鉾田市(株)鹿島アントラーズ・エフ・シー(株)なめがたしろはとファームザ・ロイヤルゴルフクラブ関彰商事(株)
年間延べ宿泊数(見込み):国内388泊/海外2,063泊

(一社)アントラーズホームタウンDMO(茨城県鹿嶋市)は、今年1月に誕生したばかりだ。茨城県南部の鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、鉾田市の5市と4社の民間企業が設立に参加し、そのうちの1社がプロサッカーチームの鹿島アントラーズFCだ。

▲鹿嶋市花火大会は北浦湖畔で開催される夏の風物詩

「アントラーズがあるので、スポーツ合宿やキャンプの誘致実績が豊富にある。しかし、それらのスポーツツーリズムと地域にある他の観光資源が結びついていなかった」と話すのは、錦織孝一代表理事だ。インバウンド合宿の誘致により、設立1年目で2000泊超の新規宿泊を生み出した。地域間の連携や情報共有などの仕組みづくりが結果に結びついた。その一方で、「DMOならではの多角的なビジネス展開の推進ができていない」(錦織理事)という。

▲水郷潮来あやめ園では、約500種類・100万株のアヤメが栽培される。5月下旬から6月下旬にかけて催されるあやめまつりには、毎年約80万人が訪れる

7月、中国広州から少年サッカーチームの合宿を誘致した。現地コーディネーターから聞いた話では、一緒に来日していた選手の父兄ら数名が、潮来市にある北浦沿いの風景や穏やかな雰囲気を気に入り、当初予定していた東京への観光をキャンセルして潮来に滞在したという。地域には鹿島神宮や東国三社、『なめがたファーマーズビレッジ』という農業体験施設、花火大会などの観光資源がある。「こうした地域の魅力を、スポーツツーリズムの先につなげたい」(錦織理事)

インバウンド観光の推進に注力する行政は多いものの、インバウンドのスポーツ合宿を精力的に狙う地域はまだ少ない。

代表者メッセージ

一般社団法人アントラーズホームタウンDMO
錦織孝一代表理事

インバウンド合宿事業が好調で、初年度から順調なスタートダッシュが切れた。しかし、組織としてのDMOはまだまだ力不足で、業務を効率的、迅速に進める態勢を整えなければならない。参加する地域や関係者も、これからは中長期視点で、地域全体にとってのメリットを考えるステークホルダーの姿勢が必要となる。
地域にはスポーツを楽しむ環境や豊かな農水産物、悠久の歴史・文化など魅力的な観光資源が数多くある。これらをエンターテイメントとして有機的に結び付け「行きたい」「また来たい」と思っていただける観光地になるための仕組みづくりに取り組む。助成金に頼らず自走化できるDMOになることが目標だ。

DMOとは?

日本版DMOは、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人です。
このため、日本版DMOが必ず実施する基礎的な役割・機能(観光地域マーケティング・マネジメント)としては、
(1) 日本版DMOを中心として観光地域づくりを行うことについての多様な関係者の合意形成
(2) 各種データ等の継続的な収集・分析、データに基づく明確なコンセプトに基づいた戦略(ブランディング)の策定、KPIの設定・PDCAサイクルの確立
(3) 関係者が実施する観光関連事業と戦略の整合性に関する調整・仕組み作り、プロモーション
が挙げられます。
また、地域の官民の関係者との効果的な役割分担をした上で、例えば、着地型旅行商品の造成・販売やランドオペレーター業務の実施など地域の実情に応じて、日本版DMOが観光地域づくりの一主体として個別事業を実施することも考えられます。

引用元 国土交通省観光庁


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