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カジノIRの展示会 大阪で開催 ―海外運営大手 実績をアピール―
- 2018/6/5
- MGM, イノベント, サンズ, シーザーズエンターテインメント, 丹青社, 関西IRショーケース
▲IR運営大手6社が出展した
カジノIRの展示会 大阪で開催 ―海外運営大手 実績をアピール―
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の運営大手が出展した「関西IRショーケース」が、4月27、28日、グランフロント大阪内のコングレコンベンションセンターで開かれた。出展したのは米国に本拠地を置くサンズ、シーザーズ、MGMと、香港・マカオのギャラクシー、メルコ、ゲンティンの6社だ。各社とも、日本・アジア地域のトップがブースに立ち、自ら来場者に説明した。
松井一郎大阪府知事、吉村洋文大阪市長も会場を訪れ、各社のブースを訪問した。IRの誘致に向けて大阪府・大阪市、北海道苫小牧市、長崎県佐世保市、和歌山県和歌山市が手を挙げているが、中でも大阪の積極性は際立っている。
開催初日に政府がIR実施法案を閣議決定し、今国会への法案提出が決まったことから、多くの報道陣が集まった。また、1兆円ともいわれるIRの開発に商機を見いだそうとする企業関係者の来場も多かった。「人材派遣会社や、設計事務所の訪問を受けた」(ゲンティン・鈴木昇氏)
イベントを主催したトレードショーオーガナイザーズ(東京都港区)の田中洋行会長は、「今回は日本初となる展示会開催した。日本におけるIR産業の核となる展示会にしたい」と話した。
運営会社と関係づくり
イベントに協賛した丹青社(東京都港区)と共同印刷(東京都文京区)は、IR運営会社との関係づくりを目指した。
ディスプレイ大手の丹青社は、IRのエンターテインメント部門で事業機会をうかがう。会場では伝統芸能や博物館の展示に企画から関わって来た実績を映像で映した。
政府が掲げる日本型IRの骨子は、「日本ならではの伝統・文化・芸術・先端技術」を伝える機能を求めており、運営各社も日本文化を取り入れることへの意識が高い。「映像を見たIR大手の関係者から、『日本でIRを作るときには、このようなものが必要となるだろう』と言われた」(野本康仁氏)
共同印刷は、印刷技術を使ったセキュリティサービスを展示した。責任者が運営大手の各ブースをまわり、商品説明を行った。両社とも社内にIR業界専門のチームをつくっている。競合企業が同様の事業機会を狙っていることから、一歩でも先んじたい思いが出展につながったようだ。
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国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。
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