ヒノキ人気根強く 日本から23社が出展 @KOREA BUILD

▲昨年のジャパンパビリオンの様子

 eSang Networks社が主催する住宅用建材の展示会「KOREA BUILD」が22日に開幕した。建材や家具、ホームインテリアなど住宅建設に関わるさまざまな商品・サービスが出展される展示会で、会場は韓国国際展示場(KINTEX)。昨年開催時には790社が出展、19万835人が来場していた。

 日本貿易振興機構(ジェトロ・東京都港区)の出展ゾーンであるジャパンパビリオンには23社・団体が出展した。国産建材を販売するナイス(横浜市)や笠原木材(岐阜県高山市)などヒノキを扱う企業がほとんどだ。

 ジェトロが「KOREA BUILD」に出展するのは5年連続5回目。韓国では日本のヒノキやスギ製品が人気なことから、同パビリオンへ参加するリピーターも多い。ジェトロの中島潔さんは「数年前からヒノキが健康に良いとして、さまざまな商品が売れるようになっている。たとえば、玩具だ。通常のものより少々高額であっても、子供用のベッドや玩具に日本のヒノキを使った商品を購入する消費者も少なくない。そのため、建材においても日本のヒノキを扱うメーカーの出展ニーズは高い」と語る。

 韓国は日本の木材輸出先として丸太で2位、製材で3位に位置付けられている。特に住宅建材用としての需要が高まっており、韓国向け木材類輸出額は2016年で31億円と、過去5年で約3倍に増加している。また、近年は韓国国内での木造住宅の着工が増加傾向にあり、健康効果などで注目されるヒノキの内装材や家具は高い人気を誇っているという。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材。