走行中に充電を行う次世代電気自動車 @ハイウェイテクノフェア

展示会名: ハイウェイテクノフェア 2016
会期:2016年11月1日(火)~2日(水)
会場:東京ビッグサイト 西3・4
主催:(公財)高速道路調査会
出展者数:259社

▲アスファルトから給電することで走行中に充電できる

 大成建設グループの大成ロテック(東京都新宿区)が開発する電気自動車の走行中に充電を行う仕組みについて、今年度内にも企業の工場などで導入されることが明らかになった。

 同社が開発しているのは、ワイヤレス給電を活用した次世代電気自動車と給電システムだ。アスファルトの下に高周波電源を通し、その上を電気自動車が走行することで、ホイールを通じて自動で給電する仕組みとなっている。

 給電システムでは、電界結合方式を採用した。他の給電方式に比べ道路整備のコストが抑えられ、電磁界の漏えいが少ないことが特徴だ。

 また、電極上に敷くアスファルトを数センチ程度と薄くでき、既存の道路のリニューアルに適しているという特徴も挙げられる。高速道路での実用化について、同社は、技術的には5~6年後には導入可能としながらも、「国交省など他の機関との関係もあるので確かなことは言えない」とした。

 将来的には高速道路での走行中に給電を行い、充電した分の費用は料金所などで回収する構想を描いているという。同社は11月1~2日に東京国際展示場で開かれた「ハイウェイテクノフェア」に出展し、同システムの展示を行った。ブースでは開発中の電気自動車の展示とともに、ミニ四駆を使った実演も行い、多くの来場者を集めた。


国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材。

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