- Home
- 東西本願寺 葬儀の展示会に出展 @ エンディング産業展
東西本願寺 葬儀の展示会に出展 @ エンディング産業展
会期:2018年8月22日(水)~24日(金)
会場:東京ビッグサイト東7
主催:TSOインターナショナル
併催:ジャパンストーンショー
葬儀産業の展示会「エンディング産業展」に、浄土真宗本願寺派(西本願寺)や真宗大谷派(東本願寺)といった仏教系宗教法人が出展した。多死社会が到来し葬儀産業は拡大を続けており、新規参入企業が増えている。長い間死と向き合ってきた宗教法人は、新興企業との関係を展示会を通して測ろうとしている。
人の死が経済価値で測られることへの危機感
寺院が葬儀業界の展示会へ出展
真宗大谷派が「エンディング産業展」に出展するのは今回が初めてだったが、これまでも担当者は何度か会場に足を運んできた。出展は、主催者の営業を受けて検討したのではなく、真宗大谷派の中で決めた。「人の死が経済的価値で測られていく事に対する危機感」が出展を決めた理由だ。
「葬儀を行わず死者を火葬場の空き時間に合わせて持ち込むだけの供養などが商品化される中、現代人は死と向き合う機会が減った」真宗大谷派はそのことを危機だと考えた。葬儀ビジネスに参入する新興企業も多く、人の死に長く関わってきた宗教法人として無関心でいられないことが増えたという。
会場では、模擬葬儀を行い、所作の意味について説明した。また、「なぜ死者のために葬儀をつとめるのか」というテーマのセミナーも行なった。ブースでは葬儀は必要か、不要かを聞くアンケートを実施した。
宗教法人の出展は昨年から始まり、今年は4法人が出展した。主催のTSOインターナショナル(東京都新宿区)山中統氏によると、寺院向けの経営コンサルティングやシステムを販売する出展者が増えた。寺院の中には経営が成り立たない所が増えているからだ。
阪神総商(兵庫県伊丹市)は寺院のリノベーションを提案した。墓地の暗いイメージを廃してガーデニング風にアレンジすることが多い。「霊園のガーデニングを通じて魅力を高め、選ばれる寺にすることが目的」(田中元気社長)
骨壺メーカーの大手、エスビー・イトー(愛知県瀬戸市)では、5、6センチの小型の骨壷の反応が良かった。手元供養と呼ばれ、分骨した骨を家族のそばに置いておくものが増えているという。ペット用の火葬炉を製造するサントイ(三重県四日市市)は、ワゴンに炉を乗せた動物用火葬車を展示した。8年前に発売し、これまでに600台販売したという。不動産売買仲介のジェクトワン(東京都渋谷区)は、空き家を一定期間借り上げてリフォーム工事を行い転貸するサービスを紹介した。
おすすめ記事はこちら
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。
Follow
@int_ev_news