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新型タクシー、車いす乗車に15分
- 2018/7/11
- フランチャイズ
▲折りたたみのスロープを設置する様子
都内のタクシー各社が導入する「JPN TAXI」は、車いすに乗ったまま乗車できるのが特徴の一つだが、実際に乗車するには15分程度かかることが分かった。日本交通(東京都北区)の協力のもと一連の乗車作業を検証した。
乗車にはスロープを使用する。初めに助手席と後部座席を上げ、後部座席の下とトランク部分に折りたたんであるスロープを2枚取り出す。これを広げてタクシーと固定するのに15分を要する。車いすを押して乗車させるのは簡単だが、社内で進行方向に回転させる作業はかなり窮屈だ。「慣れれば全工程を10分程度に短縮できると思うが、早さより安全性を重視している」(渉外部・川﨑一慶さん)
もう一つ、注意しなければならないのが、タクシーと車いすが待機する位置に、スロープの分だけ、1.5mのスペースが必要になることだ。
日本交通によると、町中で車いすの客を乗せることは少なく、ほとんどが病院や自宅からの乗車だという。
直営の事業所にあるタクシー1500台のうち、約390台が「JPN TAXI」で、来年の7月ごろには一部の特殊な車両を除き、すべて切り替わる予定だ。フランチャイズを含めても、すでに2割が切り替わっているという。
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