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バリアフリーの最新トレンド 京王プラザホテル新宿&東京空港交通
- 2018/6/29
- 東京オリンピック・パラリンピック, 観光・宿泊
2020オリンピック・パラリンピックに向けた準備と、その先の観光市場の拡大を見込み、バリアフリー商品を整えて新規顧客を開拓する企業を紹介する。
稼働率8割の人気部屋
床面は浴室、トイレ、化粧室まで車いすで移動できるフルフラット。脚力が弱い人の立ち上がりを補助するソファとベッド。車いすに座ったまま手に届く室内スイッチ、ハンガーラック。車いす利用者や高齢者の宿泊に配慮した「ユニバーサルデザインルーム」を京王プラザホテル新宿は10室用意する。同業の多くは法的要件に従い1室しか持っていないが、稼働率は8割に届く勢いで、客室全体の稼働率とほぼ変わらない。ホテル全体の海外顧客比率が75%を占めるが、ユニバーサルデザインルームの利用者も海外顧客が多い。
旅行を楽しむための部屋なので、病室のような雰囲気は排除する。客室に入るまではスタッフがもてなす体制を整えるが、客室内では介助はしない。プライベートな時間を安心して楽しんでもらうための空間を提供する。2002年以来の改修も、予定しており、部屋数を増設することも検討しているという。
リフトで乗車するバス
車内に車いすを持ち上げる電動式のリフトを搭載した新型車両を、6月に2台導入する予定。車いす設置スペースは常時1台分確保されており、通常座席をスライドすることにより、大型の車いすでも乗車することができる。乗車させてリフトをしまうまで5分で行うことができ、従来の半分の時間で済むようになった。新型車両は完成形ではなく、利用者の声を聞きながら改良を加えていく。
また、2020年までに全社員のサービス介助士の資格取得に向けて取り組んでいる。現在、1000人超の社員のうち6割が取得しているという。