展示構成・吉村勝博社長 【社長の本棚】ユニバーサルマナー検定を受験して

展示構成(東京都足立区)代表取締役社長吉村勝博(61)

バリアバリュー 障害を価値に変える

著者:垣内俊哉
新潮社2016年3月発行
車いすに乗ったベンチャー起業家の自叙伝。その生い立ちから、障害は環境にあると気付き、ユニバーサルデザインの会社で成功するまでをつづっている。

生まれつき遺伝性の骨形成不全症を患っていた著者の垣内俊哉氏の自叙伝ですが、ここからユニバーサルデザインを企画設計するミライロという会社を設立し、成功に導いた経営者の発想を読み取ることができます。一時は、自殺を考えるまで精神的に追い詰められた垣内氏ですが、障害を自分の運命として受け入れたとき、新たな道が開いたと言います。

車いすに乗る人の目線の高さは106cmだそうです。一生その視界が続くことを受け入れたときに、車いすで生きる人間だからこそできることを考えたそうです。高齢者や障害を持つ人の視点を社会に役立たせること、それが垣内氏が出した答えでした。

ミライロが目指すのは、社会的弱者の生活から物理的・精神的障害を取り除くバリアフリーと、全ての人が心地よく使えるユニバーサルデザインの実現です。また、高齢者や障害者の考え方や、彼らとの接し方を学ぶユニバーサルマナー研修プログラムと、検定試験制度も提供しています。私も2級を受講して合格しました。人への見方や接し方が変わり、最近は誰にでも声を掛けられるようになりました。

著者の言葉に「人生の長さは変えられなくても、人生の幅は変えられる」というものがあります。誰しも生きていれば障害にぶつかるものですが、「『でも』より、『だから』を見つける」積極性は、多くの社会人が参考にできるのではないでしょうか。

コミュニケーションのあり方を学ばせていただきました。


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国際イベントニュース 編集部 後藤 豊

2017年全国賃貸住宅新聞社入社。「国際イベントニュース」企画開発部所属。インバウンド集客に必要な商材、海外に進出する企業向けサービスを中心に情報収集。趣味は読書。自宅に溜め込んだ蔵書は4500冊を越え、かねてから妻との懸案材料となっている。

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