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宝飾展でも中国意識した商品開発
- 2018/6/28
- メガネ・時計・ジュエリー, 北陸・中部, 台湾, 国際宝飾展
▲光新宝飾(山梨県甲府市)松本一雄社長
御徒町と並ぶ宝石の街、山梨県甲府市でも中国人バイヤーの姿は珍しくなくなった。山梨県水晶宝飾協同組合で副理事長を務める光新宝飾(山梨県甲府市)の松本一雄社長が、初めて香港の宝飾展に出展したのは8年前だ。それまで、海外売り上げはほとんどなかったが、今は3割を占める。SNSを駆使するバイヤーの存在感はここでも大きくなっている。
SNSバイヤーは若いフォロワーを抱えている場合が多く、2万円前後のアクセサリーを数十本単位で買っていく。元々、光新宝飾は高級宝飾品を得意としているが、最近は彼らに合わせて低価格商材を増やした。また、スマートフォンで決済できる「ウィーチャットペイ」「アリペイ」を昨年3月から導入した。今年2月の香港の宝飾展では800万円分の売り上げをスマホ決済で処理したという。
中国市場を順調に拡大するように見える松本社長だが、香港での初出展から3年間は一円の売り上げも立てることができなかった。客が来ない間は、世界の宝石が集まる香港の宝飾展で最新トレンドを確認し続けた。「売れなければ買えばいい、と腹をくくり面白い商材を買い集めていた」(松本社長)
新しい市場で成功するには、参入する側にも変化が求められるようだ。
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国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。
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