海外を狙う【主催者に聞く】サクラインターナショナル
- 2016/11/9
- サクラインターナショナル
社員の15%が海外人材
展示ブースデザインと施工のサクラインターナショナル(大阪市)を率いる妙代金幸社長は、世界50カ国展開と売り上げ1000億円を目標に掲げる。192人の社員のうち、30人は海外人材だ。さらに、62人が日本語の他に、もう1つ言語を話すことができる。
2016年6月期の売り上げは50億円だった。そのうち、3割程度を海外で稼ぐ。海外拠点はアメリカ、インド、シンガポール、UAE、上海の5カ国。ラスベガスの支店ができたのは、現地出身の社員が本国に帰ることになったからだ。事務所は提携する現地の施工会社の一角に間借りした。多くの海外籍社員たち全員が、永遠に日本で働き続けるとは、妙代社長も考えていない。それぞれの社員が故郷に帰った時に支店を開き、世界50カ国展開を実現する絵図を描く。
海外で狙うのは、邦人企業の仕事ばかりではない。外資系企業の仕事も積極的に請ける。「同業他社とはデザイン力で勝負する。値段では勝負しない」(妙代社長)。展示会出展をゴールにした広報や営業戦略のサポートも提供サービスの軸になりつつある。国内では、主催業務の運営代行でも年間10件以上の実績がある。ペットフェアでは海外出展者に対する出展営業も行う。国内では2020年の100億円達成に向けて、事業を拡大する。