展示会販売専業で特別感を演出
「この商品はイベント会場でしか売らない。ネットやテレビでは、音質が伝わらないからだ」
そう語るのは、コンパクトオーディオシステム『EX-B3』の販売を行うコスモサウンド(東京都新宿区)の山崎富保部長だ。年間約50件の展示会に出展しているという。
価格は約30万円。特徴はチェリー材の木材チップを使用した吸音性で、クリアな高音を生み出し、音の解像度を高めている。
年間生産量は80~100台程度。すべてイベント会場で売り切るという。後日、来場者から「売ってほしい」と言われても、決して販売しない。「欲しければ、次のイベントに来場してほしい」と伝える。強気な販売戦略だが、毎年、在庫は残らず完売する。
「ブースの造作はどのイベントでも一緒。客引きはせず、立ち寄ってくれた顧客にのみ商品を説明する。強気に見られる販売方法だが、実際に音を感じてもらえるイベント会場だからこそ、顧客は自然とやってくる」という。
10月13~14日に開催された「賃貸住宅フェア in 大阪」では2日間で8台分を用意し、6台が成約した。「持ち越した分は次のイベントに回す。焦って売り切ることは絶対にしない。イベントでの販売しかしないことが、ブランディングになる」と語る。
展示会名:賃貸住宅フェア 2016 in 大阪
会期:2016年10月13日(木)・14日(金)
会場:インテックス大阪
主催:全国賃貸住宅新聞社
会期:2016年10月13日(木)・14日(金)
会場:インテックス大阪
主催:全国賃貸住宅新聞社
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材。