デジタル世代に通用するデータの公表とは

職場や学校の人間関係でも、どちらが高価なワインかを見極める二択クイズでも、できることなら多勢につきたい。数的優位は、戦わずして勝つための鉄則、などと言うまでもなく、大勢が選んでいると聞くだけで、とりあえず安心だ。口コミ、フォロワー、友達、行列、少ないよりは多いほうが良さそうな気がする。

だが、勝たなければならない人の考え方は少し違うようだ。ローマを破ったハンニバル、桶狭間で義元を打ち取った信長、歴史には数倍の敵を相手に勝利した逸話がいくらでもある。もちろん、彼らは英雄だが、勝てた理由は「英雄だから」ではない。地形、天候、敵の動き、敵将の性格や人間関係など、緻密な情報で数の劣勢を補い、自軍が優勢に立つ一点を見極めて戦いを始めたことで共通している。

耳触りの良い情報だけを選び、相手の実態に目を向けずに戦いを始めると、とんでもない致命傷を負うことも歴史は教えてくれている。やはり、嫌な話にも耳を傾けておいた方がいいのだ。勝利に必要なのは確かな情報の積み重ねだから。

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