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コインランドリーの展示会初開催
- 2016/12/20
- 国際コインランドリーEXPO
都市部で店員常駐型が増加
初開催された「国際コインランドリーEXPO」には、コインランドリーのフランチャイズ本部や機器メーカーが25社が出展した。
コインランドリーの数は増え続けている。厚生労働省の直近の統計データによると2013年全国に1万6693件があり、11年から708件増加している。実行委員会の松永博司氏によると、直近では住宅地を中心に店員が常駐する店舗が増えているという。
店員常駐型の店舗「WASH&FOLD」をフランチャイズ展開するアピッシュ(東京都渋谷区)は、全国で15店舗を展開し、今期はこれまでに兵庫県明石市と千葉県流山市の2店舗を開設した。さらに、今年度中に全国で4店舗の開設を控えている。
顧客層の幅は広い。男女比は1対1で、年齢層も学生から高齢者まで含まれる。店舗によって特徴は異なるが、一般的にいわれる主婦層を中心とする女性顧客の拡大だけが、需要拡大要因ではないようだ。また、都市部の店舗の場合、7割の顧客が仕上がった洗濯物を家に届けるデリバリーサービスを選択するという。
リンクソリューション(東京都港区)は、車で牽引する「被牽引車」として登録されたコインランドリー店舗「ふんわりキレイランドリーfluffy」のフランチャイズオーナーを募集した。店舗が車両のため、建築物ではなく店舗となる車両を置く駐車場さえ確保できれば事業を始められるというものだ。
4年で減価償却ができるメリットを打ち出し、資産家向けの節税効果を狙った投資商品として打ち出した。テナント用不動産の所有者が有効利用でコインランドリーを始める事例が多いことから、同社としては空き地の有効利用策として期待しているという。
前述の松永氏は、「クリーニング店の経営者がコインランドリー事業に切り替える事例が散見される」と話しており、市場の拡大はまだ続きそうだ。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。