【我が社の出展戦略】フィリップモリスジャパン、IQOSは展示会でPR

「展示会の来場者に合わせて、アピールする内容を変えている」(広報・佐野秀生氏)

フィリップモリスジャパン「防災産業展in東京」

フィリップモリスジャパン(東京都千代田区)は加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」を広報するために今年から展示会を利用する。火を使わない、煙が出ない、臭いがつきにくい、有害物質の軽減という4つの特徴を、展示会の来場者層に合わせて訴求する。「防災産業展in東京」では、防災の観点から火を使わない特徴を訴えた。7月に開催される「総務・人事・経理ワールド」(東京ビッグサイト)では、職場の中にある喫煙所の環境改善を提案する予定だ。

賃貸住宅フェア」の出展も検討する。賃貸住宅では、壁紙を汚すため喫煙者の入居を家主が拒む場合が多い。だが、IQOSは壁を汚しにくいため、家主も喫煙者の入居を認めやすくなる。居室を傷ませないという切り口でアピールするのだ。

2014年に発売したIQOSは、今年に入り利用者が500万人を超えた。国内の喫煙人口は2000万人といわれており、4分の1がIQOSを利用する。加熱式たばこでは、JTが「プルームテック」、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンが「グロー」を発売し、大手3社のシェア争いが激しくなっているが、先行する「IQOS」は8割以上のシェアを持つともいわれる。

一方で、たばこ各社はテレビCMを自主規制しており、広報の場はコンビニや自動販売機などたばこを販売する場所に限られている。新聞や雑誌も規制が厳しく、思うように宣伝できない。展示会はまだ訴求できていない層に出会うための機会として、重要度が増している。

今年は「地方創生EXPO」(幕張メッセ)、「ジャパントラックショー」(パシフィコ横浜)に出展した。この先、「防犯防災総合展inKANSAI2018」(インテックス大阪)にも出展が決まっている。


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