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- ビッグサイト 五輪期間用の仮設展示場 8カ月設置延長
早ければ年内にも運用説明会を実施
東京都は、2020年東京五輪・パラリンピック開催期間中に東京ビッグサイトの仮設展示場を設置する期間について、20年11月までに延長する方針を明らかにした。今年2月に発表した20年3月までという案から、8カ月間引き延ばすことになる。
ビッグサイトで実施される展示会に関わる企業らからの要望により、延長を決めた。これまで都は土地の利用規約などの問題から、仮設展示場の設置期間は1年間と定めていた。だが、今回都が土地の所有者などと調整を進めた結果、1年8カ月間への延長が可能となった。
2020年東京五輪・パラリンピックの開催を巡っては、国際放送センターやメインプレスセンターをビッグサイトの東・西展示場の双方に設置することから、19年4月から20年11月まで、これまで行われてきた展示会を開催できなくなる問題が浮上していた。
問題を受け、都は東京ビッグサイト付近にあるりんかい線『東京テレポート駅』そばに、延べ床面積およそ2万3000平方メートルの仮設展示場を設置することを2月に発表した。
東京ビッグサイトの敷地面積は、19年6月の竣工を予定する拡張棟も含めると、全体で11万6000平方メートルにのぼる。五輪・パラリンピック開催の影響により、20年4~10月までの7カ月間はこれらすべてで従来の展示会開催などができなくなることになる。
その一方で、代替施設となる仮設展示場はビッグサイト全体の約5分の1の大きさに過ぎない。
仮設展示場の運営は東京ビッグサイト(東京都江東区)が行う。20年の仮設展示場の運用については、主催者が事業計画を立てる3年前をめどとし、早ければ年内にも都と調整しながら説明を行っていく方針だ。ビッグサイト問題
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。