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ボックス・ワン 豊田悦夫社長【社長の本棚】兄と参加したボーイスカウトの思い出
- 2018/6/13
- ボックス・ワン
▲ボックス・ワン(東京都江戸川区)代表取締役豊田悦夫(64)
ジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」は、私が本好きになるきっかけを与えてくれた本です。それぞれ性格も年も違う人の少年が、数々の困難に立ち向かう姿は、その当時、兄と二人で始めたばかりのボーイスカウトの訓練と重なっていたように思います。今も読み返してみると、小学生や中学生に読ませたいと思います。
もう一冊は写真家の星野道夫のエッセイ集「旅をする木」です。きっかけは15年前に夫婦で著者の写真展を見たことです。写真と共に著作も紹介されていました。著者は学生時代に神田の本屋で見つけたアラスカの写真集で、一枚の航空写真に出会います。それはエスキモーの村の写真で、頭から離れなくなり、ついには村長に手紙まで送り、最後にはその村に招待までされてしまうというエピソードは、好奇心の強さがどれだけ行動力につながるかという大切さを私に教えてくれました。
アラスカの果てしない荒野と、そんな過酷な土地に住んでいる人々に興味を持った著者は、その数年後にはアラスカで動物写真家として活動を始め、取材先のロシアでヒグマの襲撃に遭って歳で亡くなるまでに、数冊の写真集とエッセイを残しました。収録されているエッセイは、どれもが優しい言葉で綴られていて、何度も読み返したくなる本です。毎日忙しい日々に追われながら、スマホばかりを眺めているせわしない現代人に、時には立ち止まることも必要ではないかと、思い起こさせてくれるエッセイ集です。
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国際イベントニュース 編集部 後藤 豊
2017年全国賃貸住宅新聞社入社。「国際イベントニュース」企画開発部所属。インバウンド集客に必要な商材、海外に進出する企業向けサービスを中心に情報収集。趣味は読書。自宅に溜め込んだ蔵書は4500冊を越え、かねてから妻との懸案材料となっている。
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