- Home
- 店頭に単価の安い商品 お土産用に大量買い
店頭に単価の安い商品 お土産用に大量買い
- 2018/6/12
- インバウンド
▲▼大阪漆器の青木宏和課長は、外国人の出身地によって好みが変わることを感じている
店頭に単価の安い商品 お土産用に大量買い
外国人客は道具街に来るようになった。だが、それだけでインバウンド消費が生まれるわけではない。店構えを変えたことをきっかけに外国人客をつかんだ道具街の老舗を取材した。
千日前道具屋筋の大阪漆器(大阪市)に外国人客が増えたのは1年前からだ。店頭の品ぞろえを変えたことがきっかけになった。飲食店向けの品物を後ろに下げ、箸や漆器など単価が安いお土産用の商品を並べた。金箔塗りを使った品物はどの国の人にも人気があるため、最近取り扱いを増やした。
その日も店頭に出ていた一組90円の箸を手に持っていたのは、アメリカから来たという女性だった。同僚や友人に配るのか、大量に買っていく人が多い。
青木宏和課長が不思議に思うのは、商店街を歩く人の顔ぶれが、定期的に変わることだ。平均的に多いのは中国人、韓国人だが、北欧や欧州から来た客が急に増えることがある。「フランスの人は日本人と似て『わび・さび』がきいた絵柄が好き。前もって客層がわかれば、品ぞろえを変えられるのに」(青木課長)。店頭売り上げの7割以上を外国人客が占めるようになったが、工夫次第でまだまだ伸ばせる感覚があるようだ。
毎年参加する名古屋のテーブルトップショーでも、外国人に売れる商品を探すように見方が変わってきたということだ。
インバウンド消費の関連記事はこちら▼
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。
Follow
@int_ev_news