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海外で萌え系ゲーム売り上げ増 NO COMPANY@「アニメEXPO」(米)
- 2018/6/7
- anime EXPO(AX), アニメ・ゲーム
▲NO COMPANY(東京都新宿区)木村裕之取締役(37)
アジア各国で人気「NO COMPANY」の海外戦略
ゲーム制作のNO COMPANY(東京都新宿区)は、2016年にロサンゼルスで開催された「アニメEXPO」に出展した。知人が経営する同業者のブースを間借りし、3メートル四方の1ブースに50万円を支払った。4日間の滞在で、移動費と宿泊費を合わせ2名で100万円を費やした。初回は、現地の企業との接点はほぼ持てなかった。それでも収穫となったのは、アメリカ進出に成功する日本のゲーム会社と接点が持てたことだ。
台湾の「FANCY FRONTIER開拓動漫祭」には2年連続で出展した。こちらは2日で5万人強が集まったが、出展料は9万円程度で済んだ。
自社で開発した「ノラと皇女と野良猫ハート」が、いわゆる「萌え系」ゲームとして人気を獲得し、中国、台湾、韓国、インドネシア、さらに中国系移民が多いアメリカ西海岸で売れた。「萌え系」ゲームが海外市場を獲得するようになったのは、業界全体としても最近のことのようだ。これまで、海外では違法ダウンロードが中心で売り上げにつながらなかったからだ。これまで違法ダウンロードしたゲームで遊んでいた世代が社会人となり収入を得たため、正規ルートで購入する人が増えたようだ。
「今後は、初めから海外を意識したゲーム作りも検討する」と木村裕之取締役は話す。日本では日常生活を体験する学園ものが人気で、キャラクター同士の関係性が重視されるが、海外では萌え系ゲームでも格闘の要素を取り入れた方がウケるという。
海外の展示会では、日本国内の展示会では感じない、一般市民の貧富の差を感じるという。
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国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。
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