ありふれた「禁断」 窮屈な世の中【365文字の編集長コラム】

 
  • 2018/5/29

ずいぶん嫌われた姉妹がいたものだ。飛行機でナッツを投げた姉と、会議で水をかけた妹。どちらも同席するのは遠慮したいが、警察が捜査に乗り出したと聞くと、そりゃ大ごとな、と思わないでもない。親父が謝罪CMを打つくらいでちょうどいいじゃないか、と能天気なヤジを飛ばしかけて、ふと思う。▲不倫、スキャンダル、辞任報道を繰り返している我々を、世界はどう見るだろう。純愛潔癖主義の国民とでも思っているだろうか。誰に、何の理由で、頭を下げているのか知らないが、男女の仲をこじらせた末に、カメラに向かって許しを請う姿は、この国の年中行事と化している。禁断の恋が、より罪深いものとなるほど、ロマンをかき立てる絵でもない。▲そもそも禁断というには、あまりにもありふれている。謝罪は必要とする相手に、最適な方法でやればいい。なんだか、こちらの生活まで窮屈になる。



国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎

国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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