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長谷川遼平のイベント取材日記(33)
- 2018/5/10
- 聖地巡礼
オラ聖地さ巡礼するだ
「綾瀬」が映画・ドラマの聖地巡礼に沸いているという。綾瀬といっても東京都足立区の「綾瀬」ではなく、神奈川県の「綾瀬市」だ。東名高速と東海道新幹線が通っているが、駅はない。小田急線も通らない。首都圏の「秘境」だ。
実際に足を運んでみた。市役所のエントランスに、映画「22年目の告白―私が殺人犯です」とドラマ「釣りバカ日誌~新入社員浜崎伝助」のロケ地となったことを紹介する看板が飾ってある。市の吉澤寛子さんによるとこれまでに96作品が市内で撮影され、市内には、こうした撮影場所に作品を紹介する看板が複数設置されている。
こんなものを置いただけでファンが集まるものなのかと思って市内のロケ地を4カ所巡ると、いた。50代女性と娘の2人、群馬県から車で来たらしい。TOKIOの長瀬智也さんのファンで、「ドラマ『ごめん、愛してる』が市内で撮影されたと聞いて、写真を撮りに来た。普段は神奈川県なんてあまり来ないけど、ロケ地を訪れるついでに、横浜でも観光しようと思う」という。「電車も無え名所も無え」そんな「じゃないほう」の綾瀬にも、ロケを呼んだら人が来る。そこに目を付けるとは大したものだ、と一人唸った。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材。