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語る手記(15)
- 2018/3/1
陰暦で二月をあらわす「如月」を、「着更着」と当て字している書籍を読んだ。寒さに耐えかねて着物を更に重ねて着る、というのが由来だとか。気象庁によれば、1981年2月27日には静岡県で気温マイナス38度を記録したことがあるという。まだまだ寒さが骨身にしみる日々が続きそうだ。
寒さを払う熱気まで伝わる奮闘ぶりだった。9日未明、福井県と石川県を結ぶ国道8号で最大1500台を立ち往生させた大雪を、陸上自衛隊らが除去した。福井県内で脱輪、故障した大型トラック2台が残っているほかは、全ての車両が移動したという。
年明けからはや1カ月を過ぎたが、晴れ着騒動に仮想通貨流出、株安、大雪と、慌ただしいニュースばかりが続いている。8日には財務省が、経常黒字がリーマン以降最大に伸びているとの発表を行ったが、列島を包む薄暗い空気を払拭するまでには至っていないようだ。
冒頭の書籍にもう一つ、「生更木」という当て字があった。草木の目が張り出す月という意味だ。雪解けはもう遠くないはずだ。嫌なこと、辛いことばかりが続く世の中ではないと願いたい。明るいニュースの種が、今も足元で成長をしていることだろう。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。
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