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モデル始めてまだ1年目
- 2017/11/25
- 東京モーターショー
結婚式場で養った力
BMW訪れる来場者は、シートに長い時間腰かける人が多かった。彼らをエスコートするようにドアを開き、ハンドルを握る姿を見守っていた姿が印象的だったのが、瀧上佳世さんだ。彼女はまだモデルを始めて1年に満たない。コンパニオンの仕事もほとんど経験がない。数カ月前に応募したブライダルモデルをきっかけに、今回のオーディションを受ける機会を得た。とはいえ、モデルは高校時代から憧れてきた仕事だ。これまで何度もオーディションを受けようとしては、自信を持てずやめてきた。今でも人から見られることに、自信がないという彼女だが、かろうじて続いたウォーキングのレッスンが途切れそうな思いをつないできた。モデルよりもよほどキャリアを重ねているのが、結婚式場の仕事だ。地元の金沢でも、東京に出てきてからも、衣装担当や介添え人として晴れ舞台を支えた。
モーターショーでの来場者に対する絶妙な距離感は、式場でつかんだものだろう。早くない挑戦と知りながら、焦らず行動できているのは、同じように新しい挑戦を続ける母親の存在が支えとなっている。月経血コントロールヨガや、顔ヨガの講師免許を取得し生徒に指導する母親は、美容についても一番の相談相手だ。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。