長谷川遼平の展示会取材日記(1)
- 2016/10/15
- フランチャイズEXPO, フランチャイズ・ショー, 展示会取材日記, 流通・EC・店舗
カレーショップCoCo壱番屋に見る衛生へのこだわり
10月14日「フランチャイズEXPO」に参加した。今年は海外からの出展者が増えていた。海外出展者の数だけで言えば、国内最大規模のフランチャイズイベントである、日経新聞社主催の「フランスチャイズ・ショー」よりも多かった。
海外フランチャイズチェーンに日本市場進出の支援を行う藤田一郎さんによると、海外の外食チェーンから見れば日本はフランチャイズ展開をする上でまたとない好市場だと言う。衛生に対する意識が高いため、本部の目が届きにくい異国の地に出展しても、ブランドを傷つける心配が少ない。
日本フランチャイズチェーン協会の会長であり、ハードオフコーポレーションの社長を務める山本善政さんも、以前カレーハウスCoCo壱番屋の食品工場を見学した際、度肝を抜かれたと話した。入場時に持ち物検査をするのだが、メガネのネジ一本まで細かくチェックする。退場時に持ち物を一つでも無くした際には、工場を全面停止してでも紛失物を捜すのだという。
「勤勉は成功の母」とも言うが、日本の商習慣に好感を持つ海外企業は多い。観光や国際会議の誘致に注力する今こそ、日本人の勤勉さを海外に売り込むチャンスとなるだろう。
国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平
2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。