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記者の目(13)
- 2017/9/26
自動車雑誌「ベストカー」の編集長を33年務めた勝股優氏は、読者アンケートを否定する。「あんなのは、自分に自信のないヤツがやること」。以前、経済誌のインタビューに答えていた。
同じことを言う編集者を何人か知っている。皆、読者をつかみ「当てて」きた人たちだ。彼らは読者の好みに関心がない。「客が何で喜ぶかは、奴らより俺の方が知っている」。その代わり、たくさんの人に会い徹底的に取材する。データではなく、己の目と耳が手に入れた情報を頼りに、勝負に勝ってきた。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。