- Home
- 【展示の達人】無駄な枠を取り外せ
【展示の達人】無駄な枠を取り外せ
- 2017/8/25
▲ブースの上部に渡す枠(パラペット)を全て取り払う
月10回の出展で得た集客の決め手
マッサージ機、岩盤足浴、美顔ローラなどを販売する健康医療機器の商社、ヤマト(奈良市)は、展示会に毎月10件以上出展している。ビッグサイトで開催されるような大規模展示会だけでなく、医学会の併設イベントや百貨店が主催するものまで、対象範囲は幅広い。
週1回は展示会場にいるという刈谷大地課長が、ブース作りで大事にするのは入りやすさだ。ブースを仕切る柱や梁(パラペット)を取り外すのも、代々先輩社員から引き継がれているポイントの一つ。梁が無いほうがブースに訪れる来場者の数が格段に増える。「足を踏み入れやすくなるのだろう」(刈谷大地課長)
良い場所を取るための準備も整える。出入り口付近など人が集まる場所を取るために、申し込みを早く出したり、主催者と交渉したりと労力は惜しまない。
同社が展示会出展を重ねる営業スタイルに変わったのは15年前だ。当初は医学会併設の展示会に出展するだけだったが、医者や看護師が個人で購入することが増えたため、一般向けにも販売することになったという。