▲多数の人が来場し、会場は身動きが取れないほどの混雑だった

4万1677人が来場 次回は来年4月に開催

リードエグジビションジャパン(東京都新宿区)は6月28~30日、東京ビッグサイト東棟で「AI・人工知能EXPO」を初開催した。研究・製造技術展の「インターフェックスジャパン」などの同時開催展だったが、初開催にもかかわらず4万1677人が来場。次回は来年4月に開催することが決定しており、さらなる規模拡大を見込むという。

出展者数は約110社・団体だった。新日鉄住金ソリューションズ(東京都中央区)やNTTドコモ(同千代田区)などの大手企業から中小企業などさまざまで、出品する商品・サービスの内容もマーケティングツールや採用支援など多種多様だった。これまで自社用ツールとして開発したものを、今回の展示会を機に外販するという企業も複数いた。

広報を担当する川野夏子さんは「これまでの展示会にも人工知能に関わる技術・サービスを出展する企業はたくさんいた。年々その数が増加しており、また、そうした出展者から『人工知能専門の展示会を開催してほしい』との声が多数寄せられたことから、今回の初開催に至った」と語る。

AI・人工知能EXPOは、ディープラーニングやビッグデータなどに関するAI技術のみを集めた専門展だ。これまで同社が主催するコンテンツビジネスの展示会「コンテンツ東京」の中で、特設ゾーンなどを設けてAI産業を取り上げることはあったが、独立した展示会としてAI産業の専門展を開催するのは初となる。

特に注目を集めたのは、ICTソリューションズの開発を行うSCREENアドバンストシステムソリューションズ(京都市)だ。同社が出展したのは、ソフトウェア開発の現場で用いられる設計書の文書の制作や検索を、人工知能を活用して効率化する技術。文書の書き方をAIがチェックし、修正指示するというもので、「AI×文書」というもの珍しさから、ブースには終日多くの人が押し寄せた。

SCREENアドバンストシステムソリューションズ(京都市)粕渕清孝氏

同社開発部の粕渕清孝さんは「単純な『て・に・を・は』など文章構成のチェックだけではなく、書類として必要な要素などがしっかり盛り込まれているかどうかなどを判別し、採点してくれる。ソフトウェア開発の現場などで活用することで大幅な業務効率化が見込めるし、他の業界でも利用できると考えている」と話す。会期3日間でブースを訪れた人は数百名にのぼるといい、IT企業だけでなくさまざまな業界の人が来場したという。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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