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メディアは今(番外編)第2芸能界で稼ぐネットタレントたち
- 2017/7/25
▲12月に開催されるモテワンコンテストの製作発表
テレビ、ネット、劇場など異なるステージで活動するアクターが一つのステージで競いあうモテワンコンテストは、投稿動画が人気のユーチューバー、ラファエルが総合司会を務めることが決まった。さらに渡辺正行、椿姫彩菜というテレビやネットで活躍する芸能人や、菅賢治氏、角田陽一郎氏といったテレビ界のベテランプロデューサーが審査員に顔を並べる。各分野の第一人者を揃える主催者の狙いは、テレビとネットで活躍の場所が異なる演者をモテワンに参加させ、同じ土俵で競わせることだ。
モテワン2017の製作発表が行われた会場で、月に数百万を稼ぐ人気ユーチューバーの実態を聞いた、タレントの渡辺正行氏は驚きを隠さなかった。これまで有名になり人気商売をやろうと思ったら、テレビに出て芸能人として活動するのが唯一の方法だった。だが今は、自分で考えたネタをスマホで動画撮影し、ネット配信するだけで、大きな収入を得る道がある。
収入は投稿動画が見られる回数が多いほど増える。だが、視聴者が演者を検索して選ばなければ、動画が見られることはない。世間を注目させる切り口を考えるプロデューサー的能力、動画を面白くするディレクター的能力、そして、芸やキャラクター性など魅力的な演者としての芸能力が必要となる。
この新世代の有名人たちが活動する世界を、角田陽一郎氏は「第2芸能界」と呼んだ。彼らは、毎日動画を見に来る強いファンを抱えなければ生きていけない。言い換えれば、それだけの強いファンを抱えているのが第2芸能界のスターたちだ。
テレビのスターが、ネットのスターよりも人気があるとは言い切れない世界が若い世代を中心に広がりつつある。だからこそ、誰が一番の人気者かを決めよう。それがモテワンコンテストだ。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。