万博誘致「関西」アピール

▲パリで行われたBIEの会議でプレゼンテーションを行った松井一郎知事

大阪・松井知事 BIE総会で登壇

国際博覧会(万博)を主催する博覧会国際事務局(BIE)の総会が、本部のあるパリで14日に行われ、2025年の開催国に立候補した各国代表がプレゼンテーションを行った。日本からは大阪府の松井一郎知事が壇上に上がり、大阪だけでなく金閣寺、東大寺、高野山などの観光資源に触れ、関西全域をアピールすることに重点を置いた。冒頭にビデオレターに登場した安倍晋三首相も「大阪、関西」と繰り返し述べた。

大阪だけでなく関西色を打ち出した背景には、観光地として世界的に知名度の高い京都や奈良との交通環境をアピールして、開催地を決める投票権を持つ各国の代表の関心を得ようという考えがあるようだ。大阪府万博誘致推進室の担当者は「特に海外向けのPRでは、関西エリアの魅力を伝え誘致に取り組む」と話している。

2025年の開催地に立候補しているのは、大阪の他に、フランス・パリ、ロシア・エカテリンブルク、アゼルバイジャン・バクーの4都市。ロシアとアゼルバイジャンは5月22日の申込締切日に飛び込みで誘致を発表した。経済産業省博覧会推進室の小林高成氏は「今のところ、最大のライバルはパリだろう」と話す。

BIE加盟国は170カ国あり、それぞれの国が1票ずつの投票権を持つ。投票は2018年11月の総会で行われ、それまでの間、今年11月と来年6月の2回の総会で、各国のプレゼンテーションが行われる。


国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎

2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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