技術・アイデアで来場者に売り込み③

  • 2017/6/26

▲「クールビット」ベストを着用する小林社長(右)

日本で100万個売れた 熱中症対策グッズ「Coolbit(クールビット)」

一見すると普通の帽子だが、中に給水カバーが付いている。水に浸して軽く絞り、着用すると体温が下がる。日曜発明ギャラリー(静岡県焼津市)が開発する熱中症対策グッズ「Coolbit(クールビット)」である。ベストやスカーフなどさまざまな種類がある。

真夏日・猛暑が増える中、100万個が売れた。現在は農作業での熱中症対策グッズとしてペルーでも販売しており、すでに6000個を輸出しているという。開発したのは小林豊博社長だ。北海道出身で、上京して空調メーカーに就職。定年を迎えて退職後、発明家として熱中症対策グッズを独自に開発し始めた。

「東京に来たとき、とにかく外が暑くて。私は内勤だったからよかったが、外勤の人は大変だろうなあと思っていた。外で働く人がいかに涼しく快適に働けるかを考え、生まれたのがクールビットだ」と小林社長は開発のきっかけを振り返る。

目標は同商品をASEANに通じるブランドに育てること。先日開催された環境展に出展すると、来場者や休憩中の出展者など多数の人にPRできたという。「うまく視点を当てれば、さまざまなアイデア商品を作っていける。今は東京オリンピックに向けて新しい商品を開発中だ」と小林社長は話す。


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国際イベントニュース 編集部 長谷川遼平

2012年入社。賃貸住宅に関する経営情報紙『週刊全国賃貸住宅新聞』編集部主任。起業・独立の専門誌『ビジネスチャンス』にて新市場・ベンチャー企業を担当。民泊やIoTなど、新産業を専門に取材中。

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