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グーグルは自社主催イベントを重用する(上)【プライベートショーの先駆者】
- 2016/11/12
- メジャース
1000人以上を集める展示会を年5回
グーグルは営業手法の一環として、展示会やセミナーを多用している。7月も、都内ホテルの催事場に3000人を集め、クラウドサービスの商品説明会を行った。参加者はソフト開発会社やWEBサービス会社といった企業の担当者たちだ。このような自社のみで1000人以上を集める展示会、いわゆる「プライベートショー」と呼ばれる催しを年に5回程度開く。世界最大のWEBサービス提供企業が、「対面」という手法を重用しているのだ。
日本国内で彼らから展示会やセミナーの運営とプロモーション企画を引き受けるのは、創業9年、社員40人のメジャース(東京都港区)だ。グーグル日本法人の本部がある六本木ヒルズに本社を構え、急な呼び出しに備えた体制を整える。グーグルのオフィスでグーグルの社員証を持って働く同社の社員もいる。社内と社外の双方に向けたセミナー運営を任されることも多い。平均すると月に20件以上のセミナーを運営する。中には準備期間のない案件もあるが、「その要請が求める意図や何故そのタイミングで行うのかを理解していれば、対応するべきことはシンプル」(山本社長)
グーグルのように、プライベートショーやセミナーを重視する企業は外資企業に多い。設立から日の浅いIT企業の場合も、その傾向は変わらないようだ。山本社長は、今後もWEBサービス提供会社ほど、イベントを重用するとみている。「IT企業のクライアントからも、マーケティングにおいては、人と人の対面で行われるイベントで得た顧客情報の方が、成約率が高いといわれている」(山本社長)
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。