新型コロナの影響下でも県内企業が2社海外出展した、いばらき中小企業グローバル推進機構【自治体の出展戦略】

(公財)いばらき中小企業グローバル推進機構(茨城県水戸市)
@METALEX(タイ・バンコク)

39社からの見積依頼など、現地大手との出会いも

 茨城県の(公財)いばらき中小企業グローバル推進機構は、企業の海外展開の支援に注力した組織だ。タイで開催される製造業の展示会「METALEX(メタレックス)」では、毎年6社ほどの出展を支援している。昨年は輸出停止や商談機会が減少し、新たな販路の開拓を望む声が多かったことから、例年通り出展して2社を支援した。新型コロナウイルスの影響で日本からは渡航できない状況であったため、タイ支店や代理店がある企業が対象となった。

 研磨ブラシやバリ取りブラシを展示した橋本ブラシ製作所(茨城県稲敷郡)と、排水処理・除菌・高度化処理装置を展示したイガデン(茨城県常総市)の2社合計で約200社と商談し、39件の見積もり依頼などがあった。日系企業やタイ現地の大手メーカーらが訪れ、普段は接点を持つことが難しい企業へ開拓ができた。2019年には6社が出展して277社と商談し、2社で3件の成約となった。

 会場のブースには基本設備のほか、商談ができる環境や製品を展示するカウンターを追加し、県の風景画像を用いたパネル装飾を施した。会期中は現地スタッフが説明対応を行い、アクト・インターナショナル(東京都港区)が出展支援を行った。「会期中のトラブルはなかったが、リアルタイムで状況の確認ができなかったので、出展企業へのフォローが不十分だと感じた」(いばらき中小企業グローバル推進機構・小林一彦さん)

 出展企業にはアンケート形式での聞き取りや、企業訪問・ウェブ会議システムによる面談を行うなど定期的なフォローアップを実施していく。他部署でもマッチングや助成金申請、経営や技術などの相談対応を行っているため、機構全体で情報を共有しており、多方面からの支援を行っている。今後は、県や駐在職員、JETROなどと連携し、展示会出展やECサイトでの販路開拓、県内企業と国内商社や海外バイヤーのマッチング、専門家による相談対応など、個別の状況に応じた支援を行うという。

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