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女子中高生のカリスマ
- 2017/5/10
- ユーチューバー
▲ユーチューバーのカイワレハンマー
クラスの人気者のようなキャラクター
ワタナベマホトを知っているだろうか。ミレニアル世代よりもさらに若い女子中高生の間で、トップアイドルと並ぶ人気を獲得するユーチューバーだ。彼が日々更新する動画チャンネルは160万人以上に登録されている。
3~10分程度の動画が毎日更新され、その数は累計約1500本に達する。一つの動画で300万回以上視聴されたものもある。活動はYouTubeにとどまらない。「カイワレハンマー」という二人組で音楽活動も行っており、今年から来年にかけて行う全国ツアーでは、25カ所のライブハウスで1万5000人超の動員が見込まれる。
その人気について、マネジメント事務所ジェネシスワン(東京都新宿区)の大曲賢嘉氏は「面白そうなことをすぐにやる、クラスの人気者のようなキャラクター」と話す。
マホトに限らず、ユーチューバーたちの投稿動画は、テレビのバラエティ番組で若手の芸人がやる企画に近い。企画、撮影、編集、投稿という一連の作業を本人がほぼ一人で行う人がほとんどだ。そのため、企画だけでなく、動画全体のテンポや空気感に本人のセンスがにじみ出る。
チャンネル登録者数と視聴対象の属性から、企業からタイアップ広告の依頼を受けるユーチューバーもいる。だが、広告タイアップ型の動画はまだ進化の過程にあるようだ。出稿企業の存在が目立ち、視聴数が伸びない動画が多いからだ。
ユーチューバーは10代を中心とするファンへの影響力は大きい一方で、プロモーションキャラクターとしては、まだ確立されていない。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。