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地方食材、社会課題に対応した商品に関心集まる[口コミ] @フードストアソリューションズフェア2019
- 2019/8/3
- インテックス大阪
会期:2019年7月4日(木)・5日(金)
会場:インテックス大阪1・2号館
主催:日本食糧新聞社
副主催:イズミ、イズミヤ、エブリイホーミイホールディングス、オークワ、関西スーパーマーケット、キョーエイ、近商ストア、コノミヤ、生活協同組合コープこうべ、サニーマート、サンシャインチェーン本部、トーホーストア、阪急オアシス、フジ、平和堂、マルヨシセンター、万代、ライフコーポレーション
出展社数:265社
来場者数:1万3720人
関西の食品スーパーマーケット18社が運営に加わる展示会「フードストア ソリューションズフェア2019」では、全国の中小食品メーカーや生産者が出展し、スーパーの仕入れ担当者に向けて商品をアピールした。また、人手不足に対応する店舗の省人化技術や、環境配慮型の容器など、社会課題に対応した機器やサービスにも注目が集まった。食品バイヤーの視点で「どういった展示会がいいか」という意見を集め、それらを参考に作り上げた展示会だ。昨年に続き2回目の開催。
新しいもの求める人が来場
都冷蔵(兵庫県洲本市)
淡路島にある3つの商工会が合同で「淡路地域商工会振興協議会」として出店したうちの1社。淡路島の特産タマネギのブランド力を生かしたソテーオニオンを展示した。知名度を高めることが目的。スーパーやホテルなどのバイヤーのほか、コンビニの惣菜を作る食品製造業者などが新しいものを求めてブースに訪れた。1日に70人ほどが訪れ、当日会場で商談につながったのは3件だった。
来場したバイヤーのほとんどは「何かいいもの」を探しに来ている。これまではコストが合わないと言われることが多かったが、人手不足が進んだ影響なのか、コスト面で断られることは少なくなった。
G20きっかけで環境意識高まった
リスパック(岐阜県岐阜市)
プラスチック包装資材を取り扱う。大阪で開催されたG20で脱プラスチックが議題の1つとして取り上げられたこともあって、環境への意識が高まっている企業が多かった。来場者の中心は資材担当者だ。環境への配慮の具体案を探す人が多かった。
一部植物由来の素材を使ったハイブリット型の容器がコスト的にも導入しやすく、関心を集めた。100%植物由来の素材を使った容器はコストが高く、積極的な導入はまだ難しい。
人手不足の解消に悩む人多かった
寺岡精工(東京都大田区)
スーパーのレジの混雑や、従業員の人手不足を解消するシステムや製品を展示した。訪れたのはスーパーなどの小売業者が中心で、システム担当者や現場の人が訪れた。実際にレジを体験してもらい導入につなげる。
中でも映像で紹介したスマホアプリに関心が集まった。導入することで、これまで9分ほどかかっていたレジの通過を約30秒まで大幅に削減することができる。顧客のレジ待ちのストレスをなくすと同時に、人手不足の問題も解消することが可能だ。
ゴミの削減に需要
コバヤシ(東京都台東区)
プラスチックの総合企業。スーパーやコンビニで扱う惣菜や生鮮食品用の包装資材を提案した。スーパーや食品メーカーが来場者の中心で、60~70人程が訪れた。
脱トレーを掲げて袋を提案し、消費者が出すゴミの量を8分の1程に削減することができる。プラスチック容器の回収に積極的ではない地域もあるため、消費者のゴミ削減の意識は高まりつつある。
コスト面の問題でこれまでは導入が進まなかったが、消費者のゴミ削減への意識の高まりも後押しして関心を持つ企業は増えてきている。
試食1000食で九州の味アピール
日本食品(福岡県古賀市)
ハム・ソーセージなどの加工食品を製造している。取引量の多い九州以外での知名度を高める目的での出展だ。来場者への試食として2日間で1000食を用意した。商品に興味を持ったバイヤーも多く、サンプル発送などを経て取引へとつなげる。
スモークベーコンのように作るミミガーが、おつまみを扱うバイヤーからの評価が高く、今までにない商材であると注目を集めた。
ブランド野菜 味は好評、契約はこれから
農業生産法人西陣屋(京都府亀岡市)
京野菜を取り扱う企業で、初めての出展だ。問屋やスーパーのバイヤーが来場者の中心だった。1日に200~300食の試食を提供した。九条ネギの味は好評だったが、すぐに商品として採用されることは難しいようだ。
新しいものを探す来場者が多かったが、そもそも九条ネギのブランドの価値を理解しない来場者とは、具体的な商談につながらない。
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