葬儀は低価格化 追加サービスに活路 @ フューネラルビジネスフェア

フューネラルビジネスフェア2019
会期:2019年6月17日(月)・18日(火)
会場:パシフィコ横浜
主催:綜合ユニコム
出展者数:127社

10万円を超える仏衣は需要増

 葬祭に関するサービスや商品の展示会「フューネラルビジネスフェア」に来場した葬儀関係者の関心は、葬儀単価に上乗せできる付加価値サービスに集まった。葬儀の小規模化により、葬儀の平均単価は2005年の約150万円から、15年には約125万円に低下した。こうした状況の中、棺おけ、骨壺、供花、仏衣、死化粧などの付帯サービスを充実させ利益につなげようとする葬儀会社は多い。

▲仏衣を展示した日天大鳳(福岡県久留米市)。
白装束が基本だが、色がついたものや、タキシードなどの洋装製品も出ているという

 セレモニー用品の総合卸、日天大鳳(福岡県久留米市)は、葬儀単価が落ちた分を補うため、高価な仏衣の取り扱いを希望する葬儀会社が増えたと指摘した。「10万円を超えるような高価格帯の商品が昔よりも人気」(前田憲明さん)で、3割くらいの顧客がベーシックな白装束よりも、タキシードなどの洋装や色付きの高級な仏衣を選ぶという。また、最近は葬儀代を抑えつつも、棺おけ、衣装、死化粧だけはお金をかけてでもいいものにしたいという遺族の傾向が強まっているという。

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