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外国人入居者が増加 不動産業界の意識も変化 @賃貸住宅フェア
- 2019/8/25
会期:2019年7月30日(火)・31日(水)
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
主催:全国賃貸住宅新聞
出展者数:208社
出展者層:住宅設備、リフォーム、不動産投資、税理士法人、弁護士法人
来場者層:不動産オーナー、不動産管理会社、不動産仲介会社

賃貸住宅オーナーや不動産会社向けの商材が集まる「賃貸住宅フェア」では、外国人入居者向けの保証商品など外国人を入居者に取り込むサービスに来場者が集まった。また、電子錠、防犯カメラ、宅配ロッカーなど、通信回線とつなげて居住性を高める商材も注目された。外国人やIoTの導入といった経済のトレンドは、住宅市場でも目立ちはじめている。
グローバルトラストネットワークス(東京都豊島区)が展開するのは、外国人入居者が家賃を支払えないときに、保証人代わりに家賃を支払うサービスだ。ブースには、家主から入居者対応や建物管理を任された賃貸管理会社の担当者を中心に、1日300人が訪れた。ここ数年、東京や大阪の大都市部では外国人入居者に寛容な家主が増加し、神奈川、埼玉でも増えているという。「外国人でも滞納する人の割合は日本人と変わらない」(林章博さん)
民泊予約サイトを運営するHome Away(東京都港区)には、所有する賃貸住宅で民泊を検討する家主が集まった。北海道から沖縄まで全国の家主が、外国人旅行者に宿泊先として提供することの事業性について質問を重ねた。これから建てる建物の1階を外国人を集められるカフェにして、上階を和風の内装で仕上げようと考えている人もいたという。
中国の電子機器メーカーの代理店として出展した日栄インテック(東京都荒川区)では、鏡とタブレットPCを組み合わせたスマートミラーが注目を集めた。ユーチューブのメイクアップ動画を見ながら化粧をしたり、自分の後姿を撮影し、3秒後に鏡面に動画として投影する機能が、中国で人気だという。マンション用の通信設備を販売するジェイネッツ(東京都千代田区)にも、関西を中心に全国から家主と賃貸管理会社が集まった。防犯カメラに対する質問が多く、ゴミ集積所、エントランス、駐車場への設置を検討する人が多かった。
VRコンテンツを制作するスペースリー(東京都渋谷区)は、引っ越し先を探すときの下見をVRで行うサービスを展示した。部屋探しをする人にとって効率的なことに加え、不動産会社のスタッフも送り迎えする業務がなくなるために重宝されるという。
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