選ぶことは、捨てること【365文字の編集長コラム】

 
  • 2019/5/25

投手か打者かを選ばなければならなかった野球選手に、両方やるという答えを見せた。特大ホームランで肘の手術から復帰した大谷翔平選手を、落合博満さんがそのように評していた。これまでに苦しい選択をしてきた多くの先人がいたのだろう。彼以上の才能に恵まれた人もいたのかもしれない。同業者にも道を開いた功績の深さについて、改めて思わされた▲選ぶことは、捨てること。野球以外、二刀流以外の人生を選ぶ可能性も十分にあったのだ。選んだ末に訪れたけがならば、自分の他に誰も知らない苦しみとして、いとおしく受け入れられるのでは。痛みを知らない他人は良いように想像する▲道を極める生き方は最近のはやりではないかもしれないが、刀を研ぐように技を極めることへの憧れが消えない。仕事や働くことの価値を見失いそうになる時代に、磨く人生の豊かさを見せてもらっている。


国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

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