答えありきの取材記事は見たくない【365文字の編集長コラム】

 
  • 2019/2/10

 考えついた、と思ったことのほとんどは、誰かが先に思いついている。インターネットがこの定理を実証してしまった。疑問を検索スペースに打ち込めば、先人の足跡をすぐに見つけることができる。編集者のため息も増えたことだろう▲賛同を得たアイデアには資金も集まる時代だ。報道の世界にもテーマごとに調査費用を募るクラウドファンディングのサイトがある。日大アメフト部の学生が犯した危険タックルの問題で、監督コーチが不起訴となったニュースを見て、いよいよ真相が知りたくなった手を挙げている人がいるかもしれないと思ったところで問題に行き当たる▲誰の調査なら納得できるのか。警察の捜査に納得しないでいるのだ。答えありきの取材記事は見たくない。根拠を示した記事を読みたい。完全受注型の会員制報道メディアは、取材を依頼する相手の選び方に、ポイントがありそうだ。


国際イベントニュース 編集長 東島淳一郎国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。

  
       

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