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2000~3000社が出展 中国の美容展示会、群雄割拠
- 2018/10/25
中国では美容系の展示会が群雄割拠の状況にある。日本で知られているのは、JETROがジャパンブースを設けている「Cosmoprof Asia(コスモプロフアジア)」(香港)だが、出展社の数では「中国美容博覧会(CBE)」(上海)や「中国国際美博会(CIBE)」(広州、上海、北京)が上をゆく。世界各国の美容産業が中国市場を狙っており、主催者間の出展誘致も競争が激しい。
Cosmoprof Asia(コスモプロフアジア)
「コスモプロフアジア」を主催するUBMグループ(東京都千代田区)によると、11月14日から始まる今年も、総出展者数、日本からの出展者数の双方とも、前回を超える状況だ。日本の美容業界でもよく知られた展示会で、近年は、香港という土地の特性から、中国だけでなく、東南アジア、中東、欧米からも多くの来場者が訪れる。
中国美容博覧会(CBE)
これに対し、中国本土から来場者が訪れるのが、上海で開催される「中国美容博覧会(CBE)」だ。1月にUBMグループを買収したイギリスの展示会主催会社informaグループが主催するもので、今年5月の開催では3000社以上が出展した。日本は主賓国に選ばれたことから前年から140社多い200社が出展した。世界的な展示会主催会社の再編劇で、美容業界の中国2大展示会は、同じinformaグループが主催している。
上海大虹橋美博会(CIBE)
一方、中国の美容業界が自ら主催する展示会が「CIBE美博会」だ。25年前に広東省広州で始まり、年に2回開催されてきた。3年前に上海にも進出し、現在北京を加えた3都市で開催されている。
CIBEをつくった広東省美容美髪化粧品業協会は、広東省の美容系企業の大半が所属する業界団体だ。広州は中国美容産業の中心で、協会トップのマー・ヤ氏は、中国全土の美容業界団体でも代表を務める。CIBEを始めたのもマー氏で、上海CIBEの責任者を務めるのは、マー氏の実の娘だ。
CBEとCIBEは今年、上海で週の前半と後半で同じ時期に開催された。日本からCIBEに出展したのは13社26ブースだった。200社が出展したCBEと比べると、日本での知名度の差がはっきりと出たが、全体の出展者数は2200社で、CBEの3000社に迫る勢いだ。CIBEは、昨年の開催直前にNLNジャパン(東京都新宿区)と代理店契約を結び、日本での出展営業を強化している。