医薬・化粧品・洗剤メーカーの製造・生産技術者が来場

　製造ラインや大型実機の出展が多いのが特徴で、異物混入を検知する最新機器、技術の出展も目立った。医薬、バイオ、飲料の分野でも製造ラインに導入されるロボット関連のサービスや技術も多数展示された。

　来場者は医薬品・化粧品・洗剤メーカーの製造・生産技術者、研究開発者、品質管理者、工場管理者、購買・施設担当者、情報システム担当者など。新しい技術やサービスを探しに来ながら、取引先や既存客のブースに出向くための来場者が、多く見られた。

井上製作所(神奈川県伊勢原市)

医療業界参入を目指して

医療関連、化粧品関連を強化する目的で初出展。ブースに人は来ないが、会場全体の来場者は多く、来年の申し込みを済ませた。医療業界の難しさは衛生面、安全面の規制にあり、機械も国の認可が無いと売りにくい。ここから取引につなげる。「nanotech」「高機能セラミックス展」には毎年出ており、成果も上々。

ニッカ電測(埼玉県川越市)営業部

目的は既存客のフォロー

5回目。顧客の製薬会社に向けた出展。展示会で出会ってすぐ受注ということはなく、既存客のフォロー。ブース位置がメイン通りから何本か入っており、人もいまいち来なかった。国内では「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)」「TOKYO PACK(東京国際包装展)」「JAPAN PACK(日本国際包装機械展)」。海外はドイツ・フランクフルトの化学機械・機器の展示会「ACHEMA」、タイの「ProPak Asia」など。

佐藤薬品工業(奈良県橿原市)

閉幕後、1年かけてフォロー

15回目。展示会はここだけ。新規開拓50%、既存客との擦り合わせが50%。有意義な3日間。ここに出展して一年かけてフォローしており、他に出る余裕はない。

メイワパックス(大阪府柏原市)

いつも通り、まずまず

10年以上連続出展。医薬メーカーや化粧品メーカーに向けた装資材を展示した。ここと並んで重要な「TOKYO PACK(東京国際包装展)」では、あらゆる包装材を展示する。いつも通り、まずまずの手ごたえ。

ジェシテック・アジア(東京都千代田区)

ここでしか会えない既存客も

15年前から出展。取引先が来るのでその対応がメイン。つながる場にいることが重要。新規客もいるが、売り上げ的には全体の1割程度。大満足とはいえないが、取引先にあいさつすることに出展の意味がある。展示会でしか会えない顧客も多い。

廣貫堂(富山県富山市)

一昨年1社、昨年は実績ゼロ

9回目。受託事業が中心なので、顧客のニーズや困っていることを聞き出す。ブースを構える以上費用対効果を求められるので、新規開拓に力を入れる。同業他社の情報収集も行う。実績につながったのは一昨年が1社、昨年は無し。出展するのは、機械メーカー主催の小規模なもの以外、大きな展示会はここだけ。

コーガアイソトープ(滋賀県甲賀市)営業部

医療系の来場者多く

15回連続。今回も興味を持ってもらった客はたくさんいたので、効果はあった。ここは人が多いという印象。毎年出ている「Medtec Japan」は年々、寂しくなっている印象。

日東金属工業(東京都中央区)技術部企画開発課

連続19回出展

連続15回出展。顧客が医療系中心なので、大阪も出続けている。名刺交換枚数の目標は90%達成。「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)」「粉体工業展」、昨年は初めて「プラントショー」にも出た。どの展示会も成果につながっている。

UNIGEN(岐阜県揖斐郡)

5年出続けて社名売った

5回目。2010年設立のため社名を売る目的で出展を始めたが、最近は実績も出たので受託企業としてPR。受託企業を探す来場者は多い。「CPhI Japan(国際医薬品原料・中間体展)」「バイオジャパン」にも出ているが、反応はここが良い。