【社長の本棚】読み返すたびに新しい発見が

  • 2018/8/21

Seabird(東京都世田谷区)野地教弥社長(47)

読み返すたびに新しい発見が
司馬遼太郎『竜馬がゆく

著者:司馬遼太郎
文藝春秋 1963年
幕末維新史上の奇跡といわれる坂本龍馬。浪人の身でありながら、大動乱期に卓抜した仕事をなしえ、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長編小説。

高校生の時、漫画「お~い!竜馬」の連載を読んで坂本龍馬に興味を持ち、もっと深く知りたいと思い、司馬遼太郎のこの本を手に取った。あれから30年がたったが、かれこれ50回以上読み返している。この本をきっかけに著者のファンとなり、ほとんどの作品を読んでしまった。

何回読んでも新しい発見があることが一番の魅力だ。年を重ね自分なりに積み重ねてきた経験が、受け取り方に変化を与えているようだ。その年齢なりの示唆を得られる本だ。

社会に出てからは出張が多く、龍馬の生家跡や記念館を訪ねて高知に行き、京都の護国神社や寺田屋、長﨑の亀山社中跡も訪ねた。脱藩の時に歩いたといわれる険しく狭い道も歩いたことがある。今でいう聖地巡礼の走りだ。

龍馬にとって、討幕も勤皇もひとつの手段だったのではないだろうか。民主主義の素晴らしさに気づき、周りの誰も見えない未来が見えていたのかもしれない。周りの仲間に対するじれったさもあったのだろうと思う。

私自身も自転車による地域振興を仕事とする中で、活動を理解しない人たちにジレンマを抱えることがある。そんな時、龍馬もこんな気持ちだったのかな、と重ねてみることがある。

若者向けの本だと思われがちだが、中高年に読んでもらいたいと思う。自分を奮い立たせるために読んでほしい。元気の源、私の場合、無条件でやる気が湧いてきます。


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Gotou
国際イベントニュース 編集部 後藤 豊

2017年全国賃貸住宅新聞社入社。「国際イベントニュース」企画開発部所属。インバウンド集客に必要な商材、海外に進出する企業向けサービスを中心に情報収集。趣味は読書。自宅に溜め込んだ蔵書は4500冊を越え、かねてから妻との懸案材料となっている。

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