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POOL・中村友哉社長【社長の本棚】みうらじゅんは日本文化の下地を作った人だと思う
- 2018/8/3
株式会社POOL(東京都大田区)代表取締役中村 友哉(41)
日本文化の下地を作った人だと思う
みうらじゅん『「ない仕事」の作り方』
昔から見ている深夜のテレビ番組「タモリ倶楽部」で、タモリのとなりに座っている面白いおじさんという印象しかありませんでした。この本を読んでから、もともと漫画家でありイラストレーターでもある著者が日本の文化の下地をつくっていると考えるようになりました。
当たり前のように使われている「ゆるキャラ」や「マイブーム」といった言葉を生み出したのも著者です。趣味嗜好(しこう)が細分化されていく現代を見越し、本来主流ではないはずのサブカルチャーを主流に押し上げたのは大きな功績です。「ゆるキャラ」は地方創生の先駆けだったと思います。
日本のハロウィンでフェイスペイントをすることを広めたのは弊社です。2014年に、ダイソーが顔に塗る絵の具の発売をプレス発表すると、テレビの取材が何件も殺到しました。それは弊社の商品「ミラクルペイント」の大ヒットにつながりました。ハロウィン市場を狙っていたダイソーとフェイスペイントを売り出したい弊社と思惑が一致し、商品が売れる必然性ができたのです。そして、今ではフェイスペインターという今までになかった仕事さえ作ってしまいました。
本の中に「親孝行プレイ」という言葉が出てきます。尊いけれど重たいイメージの親との関係を、気軽にするネーミングです。ポスターのモデルに息子を使っているのですが、遠くにいる両親に、孫の顔を見せる結果となり、これも「親孝行プレイ」なんだと気が付きました。
ページをめくるたびに勇気をもらえる本です。何となく大学に入ってしまったり、就職してしまった、目標を見失っている若者に読んでもらいたいと思います。
国際イベントニュース 編集部 後藤 豊
2017年全国賃貸住宅新聞社入社。「国際イベントニュース」企画開発部所属。インバウンド集客に必要な商材、海外に進出する企業向けサービスを中心に情報収集。趣味は読書。自宅に溜め込んだ蔵書は4500冊を越え、かねてから妻との懸案材料となっている。
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