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海中で生活できる透明球体を開発中【イベント人物図鑑】
- 2018/8/18
- イベント人物図鑑
▲オーシャンスパイラル(東京都港区)米澤徹哉社長
強化アクリルで作られた透明な球体を、船から海の中に潜水艇のように沈める「海中バルーン」を製作するのは2016年設立のオーシャンスパイラル(東京都港区)だ。ダイバーとして世界の海を潜ってきた米澤徹哉社長が、誰もが手軽に海の中を楽しめるようにと構想した。世界中の技術を集めて、20年の商品化に向けて開発が続く。
球体は母体となる船から海に入り、最長100メートルまで潜る。球体の中では地上と同じように人が生活できる。夢のような話に聞こえるが、主要な技術は実用化されているものばかりだという。マリンレジャーや海中結婚式などの需要を見込み、初号機は法的認可を得られやすいハワイでの導入となりそうだ。
奇想天外なアイデアの実現に奔走する米澤社長だが、ロマンを追い求めるだけではない。祖父、父もそれぞれ会社を興した家に生まれ、小学生の時には起業することを決めていた。お小遣いをもらった記憶はなく、どうしても欲しかったi―mode携帯電話を持つために、中学生から新聞配達でお金を稼いだ。「厳しい父に対する悔しさが、原動力の一つでした」。全く異なる事業を進める二人だが、経営方針の違いから今も議論が熱することは珍しくない。
国際イベントニュース編集長 東島淳一郎
2009年全国賃貸住宅新聞社入社。劇団主宰者から銀行勤務を経て30歳で記者に転身。7年間の記者生活を不動産市場で過ごす。2016年9月、本紙創刊とともに現職。
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