~SEKAI HOTEL~街ごとホテル 大阪発 空き家を使った宿泊施設

  • 2018/8/15

クジラ株式会社 矢野浩一社長

~SEKAI HOTEL~街ごとホテル 大阪発 空き家を使った宿泊施設

SEKAI HOTEL(セカイホテル)」は、地域の空き家や中古住宅をリノベーションし、宿泊施設として活用することで地域活性化を図る。住宅リノベーションを行うクジラの事業だ。「街ごとホテル」化で、観光客に日常を体験してもらうことを目指す。その取り組みを社長の矢野浩一氏が語る。

ワンストップで行う利点

クジラは、もともとは住宅のリノベーションを生業としている会社です。不動産・デザイン・建築という開発の領域を担っており、今年で11期目を迎えました。営業、デザイナー・設計士、施工管理、職人をすべて雇用し、すべてをワンストップで行えるのが特徴です。私自身、不動産の仲介をしていましたが、その時から、リノベーションするなら協力会社に外注するのではなく、自社ですべてまかなったほうがいいと思っていました。

一般的な建築・施工会社と違うのは、一つの案件に対し、各分野のプロが同時に着手するという点です。簡単な例を紹介します。お客さんが中古の不動産を購入し、リノベーションをして住みたいとなった例です。普通なら、設計会社にデザインを依頼し、その次に施工会社を選びます。その施工会社は、1つ、2つは下請けの会社を使うでしょう。現場の職人さんたちは下請けの下請けだったりしますが、その人件費も原価として計上されます。一方、弊社の場合は設計もデザインも無料で行うため、その分費用が安く済みます。費用が安い上に、同時に着手することで、リノベーションの質がさまざまな面で上がります。この点が特徴的だと言えます。

日常が価値になる

去年の6月に開業した「SEKAI HOTEL 西九条」は、13棟からなる最大収容人数68名の宿泊施設です。ほぼすべて、空き家や中古住宅をリノベーションしたものです。築50年の長屋だった建物をリノベーションしました。

「SEKAI HOTEL」のコンセプトは、「オーディナリーこそ経験するべきだ。それが海を越えた旅の場合は特に」です。英語の「Ordinary(オーディナリー)」つまり「日常」というものを、観光客にこそ楽しんでもらいたいというコンセプトです。

皆さんが海外に行った際、そこに住む人々が、普段どういう店で食事をして、どういう店で買い物をしているかということに興味がありませんか。日本で、その地域の平均的な生活を疑似体験してもらいたい。こうした思いを込めています。

昨今、インバウンドが増えており、大阪では通天閣が観光名所となり、着付けサービスなどが注目を集めているようです。一方、私たちが目指すのは、地域に何十年もある喫茶店のおばちゃんやたこ焼き店の店主と観光客との交流です。私たちがハブになり、交流のきっかけを作ることを目指しています。

「SEKAI HOTEL 西九条」は、駅前にフロントとなる施設があり、ここで客室の鍵を受け取って、スタッフとともに2~3分歩くと客室のある建物に着きます。特別な観光地ではないのですが、地元の日常は、観光客にとって非日常です。こうした道のりも観光客にとっては新鮮な体験となるでしょう。


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クジラ 矢野浩一社長
1983年、九州生まれ。小学校~高校まで栃木県宇都宮市で過ごす。大阪の調理師学校に入学するものの、調理師をあきらめて不動産仲介業に従事。2007年にクジラを設立し、2014年に民泊、旅館業、簡易宿舎の運営を行うSEKAIHOTELを設立。

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