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丹青社・高橋貴志社長に聞く【社長の本棚】宮大工棟梁のマネジメントを学ぶ
- 2018/7/19
▲丹青社(東京都港区)代表取締役社長高橋貴志(62)
宮大工棟梁のマネジメントを学ぶ
『木に学べ―法隆寺・薬師寺の美』
法隆寺と薬師寺の宮大工棟梁(とうりょう)として活躍した西岡常一氏が、木や道具、そして、人間について語ったエッセイです。25年前に先輩から薦められて手に取りました。人間関係や仕事へ取り組む考え方など、組織人として日々の中にも生かすことのできる、印象深いフレーズが随所に出てきます。
その中からひとつ「木を組むには人の心を組め」という言葉を紹介します。「棟梁は、木のクセを見抜いて、それを適材適所に使う」「木のクセをうまく組むためには人の心を組まなあきません」西岡氏はこのように言っています。
丹青社は、店舗などの商業空間、展示会やイベント空間、博物館などの文化空間等、さまざまな空間づくりを、企画から設計、施工までトータルにサポートする会社です。事業を担う社員たちは、プランナー、デザイナー、制作、営業などの職種にわかれ、各領域で専門力を発揮しており、一人ひとり得意とする分野も違います。それぞれの強みや「クセ」を生かし、適材適所に活躍の場を提供することで、個人が成長し、チームで最大限の力を発揮できるのだと思います。
以前から愛読していましたが、1年前に社長に就任するにあたり、改めて読み直し、この本に学ぶべきところは多いと感じ入りました。「棟梁」としての心構えを経営に生かし、今後も変わらぬ指針として大切にしたいと思っています。
国際イベントニュース 編集部 後藤 豊
2017年全国賃貸住宅新聞社入社。「国際イベントニュース」企画開発部所属。インバウンド集客に必要な商材、海外に進出する企業向けサービスを中心に情報収集。趣味は読書。自宅に溜め込んだ蔵書は4500冊を越え、かねてから妻との懸案材料となっている。
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